今日はチベット仏教の学習会を自宅でした。5人の方が来られたので、それに合わせてまたもや「マーラーカオ」を作った。
チベット人は日本国ないし日本人にたいして「よい感情」を持っていたみたいで、戦前の日本・チベット関係はこの関係の上に成り立っていた。これは文献もあって、まったく確かなことみたいだ。その後、日本は戦争に負け、チベットは(自称戦勝国の)中国に占領された。中国はチベットを迫害して、あたかも日本が(日本だけではないが)チベットを迫害したかのようなキャンペーンを作ろうとした。その成果があって、反日本的なキャンペーンが作られてチベットで流布されたが、チベット人はそんなものは信じなかった。現在はおおむねそういう状態にあると思ってもらっていいんじゃないかな。
「マーラーカオ」(馬拉糕)は中国人が発明したレシピだが、北京などの「伝統的」中国ではないみたいだ。ある説では広東省あたりだというし、ある説ではマレーシアなどの南アジアだという。つまり「中国菜食文化」とは距離をもった製品だということだ。だから、チベット人も喜んで食べている。
私自身がマーラーカオを作るようになったのは大森由紀子『砂糖ひかえめ。手作りお菓子』(新星出版社)という本を読んでからで、もう20年以上になるだろう。この本は糖分が控え目すぎて、その通りに作ると味気ないので、だいたい2倍程度の糖を入れているが、それさえ気をつければおいしい調理ができる。今日のも好調で、お客さんはみなさん喜んでくださった。