Jalshaのブログ

協力的ライフスタイル(4)

 クライエント役の人とカウンセラー役の人の対話でカウンセリングは動いていく。話が出た最初は目標が合わないが、細かく打ち合わせていると、次第に合ってくる。目標の一致は自然におこるものなのか、両者の(主としてカウンセラーの)恣意によるものなのか、はっきりしないのだけれど、いずれにせよ最終的に合意する。  もっとも失敗が起こることもある。つまり、目標が最終的に一致せずに、クライエントはクライエン...
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協力的ライフスタイル(5)

 カウンセラーとクライエントの間に競合性ができると、クライエントがカウンセラーに反抗して、かえって健康でない状態に陥ってしまうという話をした。もしカウンセラーが未熟だと、カウンセラーもクライエントに反抗して健康でない状態に陥ってしまう。そういう状態に陥って、クライエントがカウンセラーに反抗的になり、カウンセラーもクライエントに反抗的になったような場合に、「カウンセラーが主か」あるいは「クライエン...
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協力的ライフスタイル(6)

 クライエントが本気で神経症的であっても、アドラー心理学の目から見るとたいしたことはない。というか、そもそもクライエントは最初から「飛んで」いない。そこでカウンセラーは、なんらかの方法で「飛んだ」視野から問題を定義しなおす。クライエントがそれに乗ってくれば、あとは簡単な作業だ。その時点では、クライエントはすっかり目を回しているので、カウンセラーがていねいに話をすればそれに乗ってくる。これでカウン...
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大学病院

 3ヶ月ぶりに大学病院の脳外科にかかってきた。お客はそう多くなかったが、それでも時間がかかって、朝に始まって、終わったら昼休みに入っていた。実質の時間は9時45分から12時15分くらいかな。途中で昼食を食べたりもしているので、比較的のんびりした受診だった。  生命状態に異常はない。「生煮え」くらいの状態が1年ほども続いている。話は昨年の春に始まって、2~6月は入院していた。その間は体調は悪...
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虚詞

 火曜日は大学病院、水曜日は特に予定なし、木曜日は妻が大学の聴講で外出し、金曜日は一日ボーッとすごし、昨日は草津まで買い物に行った。この一週間、なんとなく心が慌ただしくて、ここも書けなかった。  いちおうチベット語の本を読んでいるのだが、チベット語の文法書と辞書をなくしてしまった。「なくして」と言っても、私が「いらない」と思って手放したのがいけないので、自然にこういう状態になったわけではな...
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虚詞(2)

 『虚詞』が話題になって、さいわいなことに『中国語虚詞辞典』というのが本棚の奥に見つかったので、なんとかなりそうになってきた。しかしなお翻訳をめざしているターラー菩薩の経文はまとまりが悪い。どうしても日本語にならない部分がある。やっているうちに、ふと、英語訳版がわが家にあるはずだと気がついた。いま扱っているのはこのあいだ台湾で手に入れた漢訳版だ。しかし、英語訳版はどこにあるかわからない。妻と相談...
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旧流派

 私が教育を受けたのは1980年代の前半期で、シカゴは古風なアドラー心理学が満開だった。私が帰ってから新しいアドラー心理学が咲き始めて、2000年ごろに主流派になった。しかし、私はあれこれ考えてみて、新しい考え方は採用しないことにした。つまり1980年代の解釈を正統と考えることにした。  時代は流れて、今日では「新流派」でないと「古い」ことになってしまった。ふうん、そうなのかねえ。私は19...
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旧流派(2)

 昨日書いたように、アドラー心理学に関しては私は旧流派に属している。アメリカでは2000年以後の新流派がおそらく多数派だし、日本でもそうじゃないかな。私は旧流派の旗を立てて新流派と戦おうとはしていない。新流派の存在意義はあまり認めていないのだけれど、かと言って滅ぼそうとも思わない。時間が経てば正しい方が残るかなと思っているし、その「正しい方」というのは私が属する旧流派だとも思っているが、それは新...
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主尊の違い

 1週間ほど前から『八難から守護してくださるターラー菩薩』という経典の註釈書を英語から翻訳している。ターラー菩薩は日本佛教ではあまり知られていないのだが、チベット佛教ではとても熱心に信仰されている。中でもカギュー派で信仰がきわだっているように思う。ドルズィン・リンポチェに来ていただいて日本でもセッションをやったことがある。  ターラー菩薩は日本佛教でもまったく知られていないわけではない。有...
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ポン酢

 今日、長浜まで散歩に行って来た。チベット風の(ほんとかね)「ポン酢」を手に入れたいという思いがあった。今使っているポン酢が長浜近辺の工場で作られたもので、私が住んでいる石山まではその製品は行き渡っていないのだ。そんなに特殊なものではなくて、酢と醤油を適切に混ぜたものだ。ともあれ長浜まで、東海道線に1時間乗って出かけた。快晴で、暖かい一日だった。  長浜駅は高架線の上にある。駅を降りると、...
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